図書館の仕事は楽なのか?

図書館

だいぶ秋らしくなってきました。秋といえば食欲の秋、芸術の秋、そして、読書の秋。

皆さんは、どれがしっくり来ますか?読書の秋と思われたあなたは、図書館に通うのが好きかもしれません。そして、こんなところで働いてみたいな、と思うかもしれません。図書館って、静かでゆったりとした空気が流れていて、働く環境としても良さそうに思いませんか?
なんか楽そうだし・・・。と思う方も多いかもしれません。

そこで、本当に図書館で働くのは楽なのか、私の体験をお話したいと思います。

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図書館の仕事の種類

まず、図書館といってもいろいろ種類があります。公立、私立、学校、専門。
この中でも学校は小・中・高・大とあり、その中で公立と私立に分かれます。専門の図書館はいろいろな分野のものがありますから、多岐に渡っています。

キリがないので、ここでは公立図書館のお話をします。自分が住んでいる地域にある図書館ですね。県立、都立、市立、区立、町立の図書館です。
図書館の仕事には、以下のように、大きく分けて4つの仕事があります。

  • カウンター業務
  • レファレンス業務
  • 選書
  • 書誌データ管理

では、これらについて、本当に楽なのかどうか見て行きましょう。

1) カウンター業務

まず、カウンター業務。こちらは皆さんご存知の通り、表に出ている部分のお仕事です。本の貸し借りをするカウンターで、図書館員さんがバーコードをピッピッ♪となぞってますよね。貸借カードの登録などもここでします。また、溜まってきた返却図書を台車に乗せて、返す作業もありますね。返却が遅れている人には督促状も出さないといけません。

つまり、ここでの作業は接客と事務(データ入力、督促状作成)、そして返却業務。この返却はちょっと肉体労働です。私なんかは背が低いので、高いところの本を戻す時は台に上がらなくてはいけません。上がったり降りたり、結構体力使います。背が高い人は高い人で、一番下の段に戻す時に腰が痛い、と言っていました。

人それぞれ苦労がありますね。また、この返却、台車に100冊くらい本が乗る時もあり、台車を動かすのもなかなかです。そして、戻す場所を確実に正しい場所に戻しておかないと、後で利用者に迷惑を掛けてしまします。

分類番号で場所が全部決まっているので、わかりやすいといえばわかりやすいのですが、結構、分類も細かいものもあるので、場所を間違えてしまうことがあるのです。そうすると、次に借りたい人が「指定の場所にない」と困ってしまいますよね。

なので、返却時は、分類ラベルをよく見て、数字と、作者の名前などをチェックしつつ作業をすることが大切です。でも、これをやっていると確実に本の場所を覚えますし、事務ばっかりは苦痛。という人には返って気分転換にもなって楽しいと思います。カウンター業務に関しては、楽と感じるかどうかは、人によるかと思います。

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2) レファレンス業務

これは、カウンター業務の一環ではあるのですが、あえて分けて書きます。なぜなら、カウンター業務の中でも、この担当は決まった人がすることもあるからです。
簡単に言うと、利用者さんからの質問に応えるお仕事です。しかし、質問の答えを教えるというのとはちょっと違うんです。

図書館でよくされる質問に「●●について調べたい」というのがあります。例えば「高知県の歴史、とくに幕末活躍した人物に誰がいるか調べたいのですが。」という質問があったとします。

その時に図書館員がそれを調べて「●●●●と●●●●●ですね。」と、その答えとなる人名を伝えてはいけません。図書館員のレファレンス業務とは、利用者が調べたいことを、どうやって調べればいいのかをナビゲートすることです。

なので、ここでの正解は「それを調べるなら、分類番号●●●の棚にある●●事典。または分類番号●●●にある●●人名事典を調べるといいですよ。」というのが正解です公立の図館、主に県立や都立、府立なんかですと、こういう調べ物をされる利用者は多いようです。

地元の郷土史を研究される方などがよく利用されるからです。なので、レファレンス業務は、大学で歴史を専攻していた図書館員などが専属でいる場合もあります。この仕事が楽か否か、微妙です。利用者さんもいろんな方がいますから、コミュニケーションスキルも特に必要になる仕事です。

そして、その分野を研究するのに、どのような本が活用できるのか、よく知っている必要があります。もちろん、この辺は実際に仕事をしていく中で、身についていく知識でもありますが。人と接するのが好きで、学ぶことに対して好奇心や追求心がある人は楽と感じるかも。

3) 選書

図書館には、毎月新刊が入ってきます。どの本を購入するのか、何冊購入するのかということを決めなくてはいけません。図書館と取引をしている販売元からたくさん本が送られてきて選書のタイミングになると、広い机の上にたくさんの本をずらっと並べられます。

担当者が中身もチェックしながら決めます。これは、本好きの図書館員にとっては、とても楽しい作業だと思います。話題の本はもちろん(芥川賞作品、直木賞作品、映画化、ドラマ化されたもの)、その図書館によって利用者の好む傾向などもそれぞれ違うので、その辺りも考慮しつつ、決めていきます。

例えば、その図書館のある県、市が出身地の作家さんがいた場合、やはりその作家さんの作品は多めに購入するとか。作家さんだけではなく、歴史上の人物(高知なら坂本竜馬、大阪なら豊臣秀吉、とかいろいろあるかと思うのですが、そういった部分も反映されてきます。

複数の図書館員さんが一緒に選ぶので、なかなか意見をまとめていくのは大変そうですが、これは楽というか、楽しい作業だと思います。残念ながら私は臨時職員でしたので、選書には加わったことはなく、そばで見ていただけですが。

この仕事は正職員にならないと、臨時やアルバイトではできないと思います。
でも、正職員さんとコミュニケーションがとりやすい職場なら「どう思う?」とか一利用者として意見を求められることもありますよ。

4) 書誌データ管理

こちらは本当に裏方業務。臨時職員やアルバイトもしていることが多いです。私もよくやっていました。ただ、こちらの業務は私が働いていた頃とは違い、今は、委託していることがほとんどではないでしょうか。ただ、例外もあるので、説明していきますね。

本には、必ず奥付があります。その奥付のデータを書誌情報といいます。まあ、個人でいうところの個人情報と一緒です。その本がいつ生まれたか(出版年月日)、名前は何か(本のタイトル)、どこで生まれたか(出版社)が書いてあるわけです。ISBNというマイナンバーみたいなものもありまして、これがあるとその本を特定するのにとても便利です。

そのような情報と図書館に実際にある本を紐付けていくわけです。それをしておかないと、利用者さんに本を貸し出すことができません。冒頭にも書いたように、今は委託業者に頼んでいるので、図書館員がわざわざ書誌データを登録するまでもないのですが、例外として、寄贈図書というのがあります。

図書館に「この本を贈呈いたします」「寄贈いたします」という場合があるのです。(自費出版の本や、地元の新聞社が発行した本などが多いですが、古本屋では引き取ってもらえないけれど、図書館になら置いてもらえそうな本。

これ、価値基準が難しいんですけどね。利用者さんがそう思っても図書館側が引き取れないという場合もあります。)そういった本を受け入れた場合、書誌データがない場合があるので、それは手入力になるわけです。これは、データ入力が得意な方は、楽なお仕事だと思います。ひたすらデータ入力するのみです。間違った内容を入力しないよう、注意力は必要ですが。

ちなみに、私は個人的に大好きな業務でした。本を読んだ冊数はたいしたことないですが、この作業のおかげで本のタイトルと著者名はすごく覚えました。それで知った本を読んでみたくなったり。正直、楽でした。楽しんでできました。単調な仕事が嫌いではない方ならおすすめです。

今回のまとめ

  • 図書館の仕事は大きく分けて4つある。
  • 1つ目のカウンター業務は、表の仕事。人と接するのが好きで、体を動かすのも好き。でも事務もできますよ、という方なら楽かも。
  • 2つ目のレファレンス業務は、人と接するのが好きで、学びに対する探究心が強い人なら楽かも。
  • 3つ目の選書は、本が大好きな人なら、楽しめる。
  • 4つ目の書誌データ管理は、データ入力が得意な人は楽。

どうでしょうか。図書館の仕事と一口に言っても、今回見てきたように、4つともそれぞれタイプの違う業務で、それぞれ楽な部分もそうでない部分もあります。

私は臨時職員でしたので、カウンター業務と書誌データ管理だけですが、どちらも楽しい業務でした。やったことのない業務も、それに携わる職員さんを拝見していると、大変ながらも楽しんでやっていた印象です。

そもそも楽な仕事というのは、本当はないのかもしれません。が、その仕事に興味を持っていれば、楽というより楽しんでできる気がします。
これを読んだ貴方も、興味があるなら、是非図書館でのお仕事を経験してみてくださいね。

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